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中部電力×WOMO イベント「わたしの防災カフェ」レポート

中部電力×WOMO イベント「わたしの防災カフェ」レポート

2023年8月19日(土)に静岡市のカフェ「hug coffee 両替町店」にて、中部電力×WOMOイベント「わたしの防災カフェ」を開催した。当日のイベントの様子や参加者からの声を、WOMO編集部がレポート!

「わたしの防災カフェ」って?

2023年8月19日(土)に静岡市のカフェ「hug coffee(ハグコーヒー)両替町店」にて中部電力×WOMOイベント「わたしの防災カフェ」を開催した。

このイベントは、取り組むのにはハードルが高いと感じがちな「防災」というテーマをもっと身近に気軽に感じてもらえるよう、中部電力とWOMOがコラボし企画したものだ。

「わたしの防災」特設サイト

当日は、定員を超える23名の方にお越しいただいた。

「備える防災」をテーマにした防災の専門家 高荷智也(たかに ともや)さんのトークショーや、おいしさにこだわった「IZAMESHI(イザメシ)」の防災食・防災スイーツの試食など、防災についての「知らなかった」に出会える貴重な時間となった。

“備える防災”の専門家、高荷智也さんによる防災トークショー

イベントの最初のコンテンツは、“備える防災”の専門家、高荷智也さんによる防災トークショー。
テーマは、“備える防災”だ。

・スマホを使ってハザードマップを見てみよう!
・死ぬまで安全な、家の探し方
・防災食・備蓄食・ローリングストックって?

の3つのお題に沿って、高荷さんがスライドを投影しながら説明してくれた。

防災と聞くと少し堅いイメージだったけれど、高荷さんのトークはカジュアルな空気感で心地良い。
参加者も熱心にメモを取りながら聞いていた。

まずは、災害から「逃げる」「耐える」だけでなく、「避ける」ことを前提とした、死ぬまで安全な家の探し方について。
「防災対策は、家選びが大切なんです。どこに住むかをきちんと選択をすることで、防げる災害がたくさんあります。まずは、今住んでいる場所の特性について知りましょう」と高荷さん。

ハザードマップを使ってみよう!

家選びの際、災害によって家が沈んだり崩れたりしない場所を選ぶには、その場所の災害リスクを知っておく必要がある。そこで高荷さんは、ハザードマップの見方について説明してくれた。

「防災対策を考える際、ハザードマップがとても役に立ちます。いざという時に、在宅避難が可能な場所なのか、避難所へ移動した方がよいのか、まずは確認していきましょう」

スマホで「重ねるハザードマップ」と検索し、ページを開く。
高荷さんの説明に沿って自宅や職場の住所を入力してみると、マップには災害リスクごとに色分けされた危険区域が表示された。

「ハザードマップで注目すべきは、津波だけではありません。洪水、高潮、土砂災害など、全ての項目のリスクを把握することが大切です。引越しをする時や家を買う時、災害の影響が少ない安全な場所を選びましょう」

みなさんは、自分の住んでいる場所の災害リスクを詳しく調べたことはあるだろうか。
スマホひとつあれば簡単にそのリスクを知ることができるので、ぜひ試してみてほしい。

国土交通省「重ねるハザードマップ」

災害をただ怖がるのではなく、きちんとリスクを把握して、どんな行動をしたらいいか対策や想定をしていくことが重要だとわかった。

高荷さんの言葉に、真剣に耳を傾ける

住む場所の「地盤」、家の「耐震基準」を知ることも大切

トークショーでは「地盤」の話にも触れた。
同じエリアの住宅分譲地にも「切り土地」と「盛り土地」が混在している場合があることをご存じだろうか。

同じ平らな土地に見えても、もともとの地盤が残る「切り土地」の方が頑丈な地盤であることを知らない人も多いだろう。
地形を簡単に確認できる、「地理院地図」も要チェックだ。

国土地理院「地理院地図」

さらに、家の「耐震基準」についても話題に上がった。
2000年6月に建築基準法の改正に伴い制定された「新耐震2000年基準」は、以前の「新耐震基準」と比べ、柱や梁(はり)などの接合部の強度など、内部構造も重要視されている。
よって、2回目以降の揺れに対しても強い基準に生まれ変わった。

「地盤」のことや、「耐震基準」について。
“言葉を聞いたことはあるけど、詳しく知らなかった”を解決できる有意義な時間となった。

「hug coffee」のドリンクを飲みながら楽しく参加!

参加者は、「hug coffee」の13種類のドリンクから2杯まで無料で飲むことができた。
市内でも人気のカフェということもあり、ドリンクを選ぶ参加者からもワクワク感が伝わってきた。

高荷さんのトークショーは、ドリンクを飲みながら聞いてもOK!こだわりのドリンクが学びの時間により華を添えてくれた。
参加者からは、「おいしいドリンクを飲みながら気軽に参加できてうれしい!」と満足の声も。

コーヒーやカフェオレ、レモネード、チャイなど、多彩なドリンクを気分に合わせて楽しめた

防災食について、もっと知ろう!

防災で大切なことのひとつに、食事がある。
気軽に今からすぐ取り組める「防災食」について、引き続き高荷さんに教えてもらった。

「防災食は、災害が起きてからの時間経過とともに想定することが大切です。行動食、避難食、短期備蓄、長期備蓄と、各項目ごとに用意をしましょう」

行動食は、1日分。「防災リュック」に入って、そのまま食べられる携帯用の食事を。
避難食は、3日分。避難所生活や車中泊、在宅避難時に食べる調理不要のものを。
短期備蓄は、7日分。大規模災害で支援が遅れる場合に備え、普段の食事に近いものを。
長期備蓄は、準備可能な量。数ヶ月単位で食品購入ができなくなる危機に備えたものを。

「スーパーなどで気軽に買えるものもたくさんあります。缶詰もそのひとつ。日常生活の中で使用し、慣れていきましょう」

「防災食」について、参加者からさまざまな質問が。

ーーーーーーー備蓄品の保管場所に悩みます。どこに置けばいいでしょうか?

「普段よく使う・よく目にする場所で保管をすると良いですね。いざという時も、防災食をどこに保管したか一目瞭然で安心ですよ。日常的に備蓄をするローリングストック法もおすすめです。期限の近いものから食べていき、新たにストックするなど、普段の生活にうまく織り交ぜていきましょう」

ーーーーーーーお肉が好きなのですが、お肉を使った非常食のおすすめを知りたいです!

「お肉を使ったものといえば、やっぱり缶詰ですかね。焼き鳥缶やコーンビーフなど、非常食としてだけでなく普段から気軽に使えるものが良いと思います。火も使わずに、すぐに食べられるのも心強いですね」

今からすぐに実践できるアドバイスを聞き、防災へのハードルがぐんと下がっていく。

防災食・防災デザートを試食してみよう!

トークショーの後には、「IZAMESHI(イザメシ)」の防災食・防災デザートを試食した。

「IZAMESHI」は、「食べない備蓄食から、おいしく食べる長期保存食へ。」をコンセプトとした長期保存食シリーズ。ごはん、おかず、スイーツなどのラインナップが豊富な上、おいしさにもとことんこだわっていて、さまざまなシーンで活用できる。
思わず置いておきたくなるようなかわいらしいパッケージにも注目だ。

イベントでは、「メープルデニッシュ」、「ひじきときのこのみぞれハンバーグ」、「黒みつきなこ餅」の3種類を試食。

想像以上のおいしさに、会場から驚きの声が上がった。

「デニッシュパンは、ふわふわで甘くて食べやすい!子供も好きそうだね」
「ハンバーグはさっぱりしていて、レンコンなどの具材も食べ応えもあっていいな」
「黒みつきなこ餅は、作り方も簡単で、普段のおやつにしたいくらいおいしい!」
「これなら、防災食選びも楽しくなりそう」

無事イベントが終了!参加者からの声は…

イベント終了後、アンケートを通してさまざまな声が届いた。

「必要だと感じていても、なかなかハードルが高くなりがちな防災について学べてよかった」
「ハザードマップの使い方を初めて知り、避難方法を真剣に考えることができた」
「災害の種類がこんなに多くもあることを知り、今の生活基盤を見直すきっかけになった」
「防災食が、思っていた以上においしくて驚いた。カフェでの開催だったので、気軽に参加をすることができた」

参加者全員にプレゼント!防災グッズ付き特典バッグ

参加者には、「hug coffee」のオリジナルキーホルダー付き防災グッズが入った特典バッグをプレゼント。

コンパクトですぐに使えるホイッスルとライト。サイズは小さくても防災への大きな第一歩となる

さらに、避難時に持参する防災バックに入れておくべきグッズのリストや避難行動フローなど、おうちですぐに役立つ資料も同封。

さまざまな角度から、防災についてより身近に、リアルに知ることができた「わたしの防災カフェ」。
日常生活の中で、もっと気軽に「防災」にチャレンジするためのきっかけが詰まっていた。

明日のくらしは、わたしが守る。
その気持ちを強く感じた時間だった。

ライター
松村 舞子

フリーライター、エッセイスト、鈴木こうじ店講師
『次世代に残したい言葉と食文化』をテーマに活動中。取材では、心打たれた言葉をきちんと伝えられるように、素直に感受することを大切にしています。

更新日:2023/9/6

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