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【第三回】寒すぎる始まりの朝

1日目 日本橋~鮫洲 ①

「コマ切れ東海道あるき旅」連載一覧

http://womo.jp/column/index/series/8/

womoライターで寄り道担当の妻【こしあん】と、下調べと三脚担当の夫【つぶあん】。「あんこは、こしあんかつぶあんか」のような、ある意味どうでもいいけれど永遠のテーマを時おり議論しながら、東海道五十三次を“コマ切れ”で歩きます。お供は磐田市イメージキャラクター「しっぺい」です。日頃まったく運動せず、極度の面倒くさがりである二人が、どこまで頑張れるか、どうぞ笑いながら見守ってください。(筆者:つぶとこし)

第三回 寒すぎる始まりの朝


さて、いよいよ出発の朝。
旅のお供「しっぺい」をリュックに…


はっ、はみ出ちゃうよ(+o+)
なんて、そんなネタはどうでもいいですね。
本当はこちらです。


我が家には、大きいしっぺいと小さいしっぺいの二体がいます。
しっぺいを連れていくのにあたり、私は小さいサイズでいいと思っていたのですが、「大きくないと写真映えしない」と言って譲らないつぶあん。
「大きすぎてリュックに入らないでしょうが!」
「ぬいぐるみだからギューギュー押せば入るよ!」
「私の荷物、しっぺいだけで一杯になっちゃうでしょうが!」
「だって小さいやつじゃ、写真に写っても目立たないじゃん!」
「しっぺいをレンズの近くに持ってきて、背景に名所を入れればいいでしょうが!」
と、いい歳をした夫婦がぬいぐるみでもめ、何度も堂々巡りを繰り返すことに…。やっとのこと、テレビ番組『にじいろジーン』で、ぬいぐるみのジーンちゃんが世界を旅する時のイメージ写真を見せて、ようやく納得させることに成功。
けれど、そのあまりのかわいさに、“むぎゅうぅぅぅ”と抱きしめたくなり、結局、大きいしっぺいも購入。
しっぺいは、磐田市の見付天神に伝わる悉平太郎(しっぺいたろう)伝説をモチーフにしています。悉平太郎は怪物を退治し町を守った霊犬。
そのパワーにあやかり、私たちの旅が無事に続けられるよう、小さいしっぺいをお供に、大きいしっぺいは留守のあいだの家を守ってもらうことにしました。

まだ夜が明けぬ、2月1日の早朝6時。高速バスで東京駅へと向かいます。バスは満員。こんなに寒い真冬の早朝に、皆さん、何しに東京まで行くのでしょうか…なんて余計なお世話ですね。私たちもその一人です。
高速に入り、海沿いの道へと出ると、しらじらと夜が明け始め、朝焼けに照らされる富士山の姿が!
なんて神々しいのでしょう!
弱気だった心を包み込まれるようなパワーをいただきました。あーーー、写真を撮り忘れました…スミマセン(-_-;)

少しでもパワーを温存するためにバスの中で寝ようと思っていましたが、まったく眠れないまま、休憩地点の足柄SAに到着。
バカ寒い!!! 雪残ってますよ!!!

▲うっすら白いのが雪ですよ~!


関東育ちのこしあんも、ちょっと雪を見ただけでテンションが上がるなど、今やすっかり静岡人でございます。

そんなこんなで、ぼんやりしたまま東京駅に到着。そして東京もやっぱり寒いのであります!!!
歩けば暖かくなるだろうと、ニット帽やネックウォーマーなどの防寒対策をまったくしてこなかったことを激しく悔やむことに。
冷たくて耳がちぎれそうだよ…
マスクがあるのが唯一の救いでした。

寒さに震えながら歩くこと10分。ついにスタート地点の日本橋に到着。
五街道(東海道・中山道・日光街道・奥州街道・甲州街道)の起点である日本橋。徳川家康公が街道を整備したのが東海道五十三次の始まりで、初代の橋は1603年に架けられました。
現在の橋に書かれている文字は、徳川幕府最後の将軍・徳川慶喜公によるものだそうです。

▲スタート地点に立つしっぺい。心なしか嬉しそうに微笑んでいるように見えます(*_*)


第三回目にしてようやく日本橋に到着。これからやっとスタートです。

高校時代、とある男の先生が
「デートの誘いはまず2回は断って、3回目まで誘ってくる男性は本気だからOKしろ」
みたいなアドバイスを切々と語っていましたが、なかなか進まないこのコラムを、懲りずに三回目まで読んでいただき、ありがとうございます!
みなさまのお気持ち、本気と受け取りました(笑)
ご期待に応えられるよう、来週からはいよいよちゃんと“東海道”を歩き始めます…たぶん(*^_^*)

連載履歴

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更新日:2016/10/3
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つぶとこしの『コマ切れ東海道あるき旅』 文章担当の妻【こしあん】と写真担当の夫【つぶあん】。日頃まったく運動せず、極度の面倒くさがりである二人が、東海道五十三次を“コマ切れ”でゆるゆると歩きます。

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