歌がつなぐ4人の物語。音楽映画『キリエのうた』監督岩井俊二×音楽小林武史／2023年10月13日（金）公開

歌うことでしか“声”が出せない路上ミュージシャン・キリエを主人公に、“運命の4人”が出逢いと別れを繰り返す壮大な旅路を描いた物語『キリエのうた』が、2023年10月13日（金）公開。『スワロウテイル』（96）『リリイ・シュシュのすべて』（01）など、時代を震わせてきた監督岩井俊二×音楽小林武史による新作映画が遂に誕生する。WOMO編集部が映画の見どころをご紹介。

映画のあらすじ

13年間の出逢いと別れ。キリエの歌がつなぐ４人の物語。

住所不定の路上ミュージシャンのキリエは、歌でしか声を出すことができない。ある夜、過去と名前を捨てたイッコは、キリエの歌を聴きマネージャーを買って出る。彼女らは石巻、大阪、帯広、東京で歌を紡ぎながら、過去にとらわれた青年や、人の傷に寄り添う女性に出会う。

住所不定の路上シンガー、キリエは歌うことでしか“声”が出せない。ある夜の日、「なにか歌って」とリクエストしてきた謎の女性イッコ（広瀬すず）が、キリエのマネージャーを買って出る。石巻、大阪、帯広、東京を舞台に、キリエは過去にとらわれた青年、夏彦（松村北斗）や、教師の寺石風美（黒木華）に出会う。繰り返す出会いと別れの中、キリエの歌が4人を繋いでいく。

キャスト

キリエ（路花）役：アイナ・ジ・エンド

歌うことでしか“声”が出せない路上ミュージシャン

潮見夏彦役：松村北斗

姿を消したフィアンセを捜し続ける青年

寺石風美（フミ）役：黒木華

傷ついた人々に寄り添う教師

一条逸子（イッコ）役：広瀬すず

過去を捨て、名前を捨て、キリエのマネージャーを買って出る謎めいた女性

ふたりの心を射止めたのは、伝説的グループ「BiSH」を経て、現在はソロとして活動するアイナ・ジ・エンド。歌うことでしか“声”が出せない路上ミュージシャン・キリエ役で映画初主演を果たし、本作のために6曲を制作。スクリーン越しに圧巻の歌声を響かせる。

アイナと共に“運命の4人”を演じたのは、『ホリック xxxHOLiC』（2022）で第46回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、話題となった松村北斗（SixTONES）。岩井俊二監督『リップヴァンウィンクルの花嫁』（2016）では主演を務めた黒木華。『海街diary』（2015）で第39回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した広瀬すず等、次代を担う俳優陣が名を連ねた。

監督・音楽

原作・脚本・監督：岩井俊二

1988年よりドラマやMV、CM等多方面の映像世界で活動を始め、その独特の映像は、‟岩井ワールド”と称され注目を浴びる。93年『打ち上げ花火、下から見るか？横から見るか？』がテレビ作品にも関わらず日本映画監督協会新人賞を受賞。初の長編映画『Love Letter』は、アジア各国で熱狂的なファンを獲得。国内外を問わず表現の場を拡げている。

音楽：小林武史

山形県出身。Mr.Childrenなど、80年代以降から現在まで日本を代表する数多くのアーティストプロデュースを手がけている。岩井俊二監督との出会いから、映画『スワロウテイル』（96）、『リリイ・シュシュのすべて』（01）では、映画と音楽の独創的なコラボレーションを行う。音楽を手がけた主な作品は、『深呼吸の必要』（04）、『ハルフウェイ』（09）、『世界から猫が消えたなら』（16）、『ラストレター』（20）など。