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NewSTANDARD 編集部新店セレクション womo編集部が今いちばん気になるニューオープン・リニューアル店をピックアップ。 ライター:womo編集部

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【みんなの図書館 さんかく】JR焼津駅前通り商店街にできた、新しいかたちの私設図書館が3/3(火)にオープン

焼津市栄町に私設図書館「みんなの図書館 さんかく」がオープン。本棚一箱分を30名ほどのオーナーに貸し出しており、そのオーナーが所有する本を貸し出してくれている。オーナーは学校の先生、会社経営者、デザイナーなど職業も年齢もさまざま。まるで誰かの本棚を覗き見しているような楽しみがある。「みんなの図書館 さんかく」を運営する「一般社団法人トリナス」の代表・土肥潤也さんにお話を伺った。

3/3(火)OPEN! 私設図書館・焼津市「みんなの図書館 さんかく」

「みんなの図書館 さんかく」は無料で本が借りられる私設図書館

「みんなの図書館 さんかく」を訪れると、必ず誰かが笑顔で出迎えてくれる。「みんなの図書館 さんかく」内のチャレンジショップスペースでコーヒースタンドを営む人だったり、ボランティアの人だったり、一箱本棚オーナーだったり。ぬくもりあふれる木の内装に、天井までぎっしりと本で埋め尽くされた空間は、とても居心地がよく、本好きでなくてもなんだかほっとする。

利用料は、貸出カードのシステム登録料300円(初回のみ、2回目以降は無料)。1回の貸出は最大5冊までで、貸出期間は1か月程度。明確な貸出期間があるわけでもなく、返却を催促されるわけでもないので、あくまでも利用者の善意のもとに成り立っている。

「みんなの図書館 さんかく」は土肥さんが民間で公共スペースをつくりたいと企画

焼津出身の土肥さんは、大学生の時に「NPO法人わかもののまち」を立ち上げ、子どもや若者が参加するまちづくりに尽力してきた。ドイツやスウェーデンに年1回程度視察に訪れ、日本の公共空間と、ドイツやスウェーデンの公共空間の運営のあり方の違いに衝撃を受けたという。
「日本の場合、公共スペース、たとえば公園や図書館のような場所は行政が運営・管理するものという認識が強く、基本的に市民が参画することはありません。しかし、ドイツやスウェーデンは、公共のスペースは市民が運営するものという意識が強く、公園の管理なども市民が積極的に参画しているんです。たとえば今、公民館のような場所は地域によっては形骸化してきていますし、将来的にはその場所を維持できなくなる可能性があります。民間で公共スペースをつくるとしたらどんな形がよいだろうと考えたところ、思いついたのが私設図書館でした。実はもともと本好きで、家に本が1,000冊くらいあるんです」

物件を探したところ、JR焼津駅前通り商店街に空き店舗があり、そこの大家さんが偶然にも過去に学校で図書室を担当していた先生だったという。土肥さんの想いに共感し、手頃な家賃で場所を提供してくれることになった。

「みんなの図書館 さんかく」ではコーヒーやお茶もできる

「みんなの図書館 さんかく」の営業日は、火曜・水曜・木曜・土曜の14:00〜19:00と、他に不定期に営業。火曜・水曜・木曜・土曜は、コーヒースタンドもしくはアジアのお茶のお店が出店しているのでお茶をしながら本を読める。また、上記以外の曜日・時間帯は、チャレンジショップの出店を募集中とのこと。店番がある代わりに賃料は無料とのことなので、興味がある方は問い合わせてみては。

置いてある本の1/4程度は、代表の土肥さんが所有する本。そのほかは「一箱本棚オーナー制度」というかたちで本棚のスペースを有料で貸し出し、自分の本棚をプロデュースしてもらっている。「一箱本棚オーナー制度」の参加者は34名(2020年7月現在)いるそうで、このオーナーの利用料で「みんなの図書館 さんかく」を運営している。

コーナーにはさまざまな工夫がされており、本の感想を記入する自由帳が置いてあったり、いろいろ置くのではなくシンプルに1冊だけだったり。定期的に本を入れ替える人が多いという。

「みんなの図書館 さんかく」はみんなが参画して運営する図書館

「みんなの図書館 さんかく」は、私設図書館ならではの工夫がおもしろい。置いてあるお菓子は自由に食べられるが、次回来店したときに新しいお菓子を持ってくるというルールがある。駄菓子や福袋が当たるガチャガチャは、お手伝いにきてくれた小学生が福袋をつくってくれたという。

「みなさん、1つ食べて、1袋のお菓子を持ってきてくださるので、お菓子がたくさんあります」と土肥さんは笑う。
「『みんなの図書館 さんかく』の“さんかく”は“参画”の意味もあります。さまざまな方が参画してくれる仕組みを、いろいろ用意しています。スタッフではないけれども店番をしたいという人も」。

利用者は20代の女性や仕事帰りの男性、休日に親子で来たりとさまざま。夜に場所を貸し切り、読書会や講座を開く人もいるそう。
「多様な人が訪れるので、利用者同士の新しい交流も生まれています。この広さの空間なので、誰かが話していると、その話に加わる人も多いですね」。

こういった「みんなの図書館 さんかく」のような取り組みは「まちライブラー」というかたちで、今、全国各地に広がっているという。
「みんなの図書館 さんかく」のような人々が参画しながら交流できる場所が、もっとたくさん増えてくると、静岡ももっともっと素敵なところになりそうだ。

【MENU】
[利用方法]
●初回登録料……300円(以降の利用料は無料)
※1回の貸出は5冊まで。貸出期間はおおよそ1か月

●一箱本棚オーナー……2,000円/月


「みんなの図書館 さんかく」の詳細はwomo店舗ページをチェック

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コラムで紹介した店舗

焼津市

みんなの図書館 さんかく

JR焼津駅前通り商店街にできた新しいかたちの私設図書館

更新日:2020/7/8

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