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『喫茶店でクールダウンな3曲』

流行りの音楽や一般ウケしなさそうな音楽まで、“今、イケてる”グッドミュージックを私の独断と偏見でご紹介! さて、今回の選曲テーマは…。

新元号になり早1か月、あっという間ですね。
今月号は喫茶店特集です。
自宅でもなく、職場でもない、自分だけの第3の場所って誰にでもあるもの。
僕も喫茶店に行って、紫煙の漂う中、ブレンドコーヒーを片手に読書をするのが大好きです。これから雨の日も多くなって喫茶店に駆け込むことが多くなりそうです。

というわけで、今回ご紹介するのは梅雨にぴったり、「雨の日に喫茶店でクールダウン」な3曲。

『Visitor』

Keil Bjornstad

ECMの大御所の一曲。ノルウェー・オスロ出身の作曲家でもあり作家でもあるビヨルンスタ。ムンクでも有名なオスロですが、実は1日に何杯もコーヒーを飲む人が多いらしくコーヒーの街とも言われているんだそう。そんな彼のこの曲、クラシック〜モダンジャズまでありとあらゆるジャンルを行き来して作られたような不思議な世界観に引き込まれる。もしかしたらビヨルンスタもコーヒーを飲みながら作曲してたかもしれませんね。

『Hanalei Moon』

Jerry Byrd

この音色はズルい。目を瞑るとハワイ諸島のハナレイビーチを照らす満月が浮かんできます。オハイオ出身のカントリーギター奏者のジェリー。砂浜で日焼けして帰ってきた後のような心地よい気分を味わえるギター技巧に、聴けば酔えるはず。あのジムジャームッシュの映画「コーヒー&シガレッツ」のサントラでも使われてるのをご存知ですか?ぜひ一度映画も観てみていただきたい。

『 Here’s That Rainy Day』

Kieth Jarrett

こちらもドイツ名門レーベルECMからキースジャレットのこの曲を。ピアノの軽快なタッチがしとしとと降り続く雨の音と被り、中盤から重なってくるスネアもリズミカルで、心地よくなってきませんか?

いかがでしたか?

人混みや喧噪に疲れた時にひと休みできる自分のお気に入りの喫茶店を、今月号で見つけるのが楽しみです。これからの季節、傘が必要な日が増えそうですが、そんな時こそ行きつけの純喫茶があると重宝しそうですね。喫茶店のマスターが選ぶ“今日の一曲”に身も心も委ねて、束の間のひとときを過ごしたいです。ではまた来月号で。

【筆者/アネ・モネ男】
グッドミュージックを追い求め国内外を旅するアラサー男子。J-POPから洋楽まで様々なジャンルを好み、自主企画のライブイベントを定期的に開催している。

更新日:2019/5/27
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