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【Woman's File】ヒトヤ堂 村松佐友紀さん・小島有加さん

働く女性の魅力に迫る『Woman's File』。womo8月号掲載の女性をご紹介

村松佐友紀さん・小島有加さんにインタビュー

泊まれる純喫茶 ヒトヤ堂 村松佐友紀さん(右)・小島有加さん(左)

《村松佐友紀さん》牧之原市出身。武蔵野美術大学空間演出デザイン科に進学。その後静岡に戻り、企業を見据えて3年半営業職に従事。退職後、ゲストハウス業務を一から勉強し、2018年6月、クラウドファンディングも利用して、友人の小島さんとともに「泊まれる純喫茶 ヒトヤ堂」をオープン。

《小島有加さん》東京都出身。武蔵野美術大学空間演出デザイン科で村松さんと出会う。卒業後は、CMや映画等の美術製作の塗装スタッフとして働きながら、開業の資金を貯める。退職後、東京から通いながら「ヒトヤ堂」の物件探しから開業準備、開業後の業務全般に、村松さんとともに携わる。


学生時代の夢を叶えた、街中のゲストハウス

(村松さん)旅行が好きで、国内でも海外でも、ゲストハウスはよく利用していました。それで、漠然と将来は静岡でゲストハウスをやりたいと思っていました。市街地を中心に本格的に物件探しを始めたのは、2年くらい前ですね。

(小島さん)私自身はこの事業の相談をされた時に、ゲストハウスってなんだろう、と(笑)。静岡市は、東京出身の私からすると、田舎と都会が程よく同居している印象。街中なのに、近所の人たちが気軽に挨拶をしてくれる。人のつながりがしっかりと残っている土地ですね。

(村松さん)喫茶店があるから、地元の人も利用してくれるのが嬉しいです。飲食店は未経験で不安もありましたが、以前の喫茶店の雰囲気を残してよかったです。

泊まるだけじゃない、人々の交流の場所を作る

(村松さん)クラウドファンディングを利用したのは、「ヒトヤ堂」というゲストハウスの告知をしたかったから。公開から1か月で目標金額を達成したのですが、資金調達が目的ではなかったのに、知り合いからの支援が多くて、最初はなんだか申し訳ない気分でした。

(小島さん)でも、最終的には知り合い以外からの支援も増えて、応援メッセージにも励まされました。ご支援のお礼の発送作業が、思いのほか大変だったのは嬉しい誤算でしたね。

(村松さん)静岡エリアに今まで興味がなく通過していた人にも、これからはゲストハウスがあるならと、立ち寄ってもらえるようになりたいですね。静岡を、人が集まり交流する地域にするために、宿が果たせる役割は大きい。それをさらに別の形に発展できたらと考えています。今は、「ヒトヤ堂」という箱の中で楽しくできることは何だろうと模索している感じですが。私は3年周期でやりたいことが変わるんです(笑)。でも、ここはずっと大切な拠点です。

(小島さん)私は将来的には、お店を持ちたいという漠然とした希望はあります。その点、いろいろな人が交流するゲストハウスは間口が広く、可能性を試せる場所だと感じています。今後はワークショップやイベントの開催も予定しています。将来はおみやげの販売もしたいですね。

村松さん・小島さんのTurning Point

《20歳》大学時代に出会い、意気投合

一緒に食事に行ったりと、授業以外でも行動を共にし始めた頃。村松さんはゲストハウスを、小島さんはお店を持ちたいと漠然と思うように。


《26歳》事業開始直前のふたり旅行

10日間のモロッコ旅行の間、ケンカがなかったこと、店で使いたい雑貨など好みが同じだったことに、互いにパートナーとして安心感を覚える。


《26歳》オープンの実感が湧いた瞬間

オープン2週間前。内装はこれからだったが、看板を取り付けることでひと区切り。友人たちも手伝いに駆けつけてくれて、楽しい時間を過ごした。


お仕事風景

喫茶店の営業は7時半~18時。近隣の人たちも気軽に立ち寄る。宿泊者のチェックアウト後は、ベッドメイキングや掃除が加わるが、お互い、あうんの呼吸で仕事を分担しながら、ふたりですべての仕事をこなしている。

更新日:2018/7/23
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