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つぶとこしの『コマ切れ東海道あるき旅』 文章担当の妻【こしあん】と写真担当の夫【つぶあん】。日頃まったく運動せず、極度の面倒くさがりである二人が、東海道五十三次を“コマ切れ”でゆるゆると歩きます。 ライター:こしあん

Original

【第八回】想像以上の達成感

1日目 日本橋~鮫洲 ⑥

womoライターで寄り道担当の妻【こしあん】と、下調べと三脚担当の夫【つぶあん】。「あんこは、こしあんかつぶあんか」のような、ある意味どうでもいいけれど永遠のテーマを時おり議論しながら、東海道五十三次を“コマ切れ”で歩きます。お供は磐田市イメージキャラクター「しっぺい」です。日頃まったく運動せず、極度の面倒くさがりである二人が、どこまで頑張れるか、どうぞ笑いながら見守ってください。(筆者:つぶとこし)

「コマ切れ東海道あるき旅」連載一覧

http://womo.jp/column/index/series/8/

第八回 想像以上の達成感

一番最初の宿場町・品川宿まであと一息なのですが、この時点でかなりヘロヘロ。道は地味に上り坂。つぶあんは足首の痛みでゆっくりとしか歩けず。さらにお腹もペコペコ……(>_<)

今日のお昼ごはんは、品川宿にある天ぷら屋さんを目指しています。「天ぷら…アツアツ…天ぷら…サクサク…」と呪文のように唱えながら、気力を振り絞って前に進みます。

▲京急線とJR線が交差する八ツ山橋


……と、ここでやっちまったよ!!!

京急線の北品川駅近くの商店街が旧東海道なのですが、線路を渡って真っ直ぐの大通りのほうへ行ってしまったのです。
こんな大通りのわけないなぁ、なんかおかしいぞ……と気付き、すぐに引き返したので深い傷は負いませんでしたが、一歩たりともムダに歩きたくない状況で道を間違えるのはツラすぎました(*_*)
橋の手前に「旧東海道」って書いてあったから、そのまま進んじゃったよう……まぎらわしいよう……(;_;)

▲この横断歩道を渡って左へ進み、線路の右側の細い道へ入るのが正解


約10分かけて引き返すと、旧東海道っぽい案内板と東屋が見えてきた…。これでひと安心(>_<)

▲逆光と背景のせいで何とも言えない地味なゴール写真になってますが、「従是南 品川宿 地内」と書かれています


「着いたーーー!!!」
たまの名曲『さよなら人類』のランニングシャツの人のように(古すぎてスイマセン)、叫んじゃうくらいの嬉しさ。この達成感、たまりませんね。近頃味わったことのない充実感です。


商店街に入ってすぐのところに『問答河岸跡』の碑があります。
三代将軍徳川家光が東海寺に入るとき、沢庵和尚が迎え出て問答を交わしたそうです。
将軍「海近くして東(遠)海寺とはこれ如何に」
和尚「大軍を率いても将(小)軍と言うが如し」
オヤジギャグの応酬……(-_-;)


こちらの商店街は、当時の建物を思わせるような店構えにしているところも多く、旧街道らしさを大切にしている印象。歩いているだけでワクワクします。

▲しっぺいも満足気


歌川広重による浮世絵『東海道五十三次』の品川。


昔は街道のすぐそこが海だったんですね

そしてこちらが明治初期の写真。広重の浮世絵とは反対の方向から撮影したものですかね。


▲長崎大学付属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベースより

http://oldphoto.lb.nagasaki-u.ac.jp/jp/target.php?id=4002

かつての品川は漁業が盛んで、とくに海苔が特産品でした。今でも、街道沿いには海苔屋さんがたくさんあります。ここで生産された海苔が浅草に運ばれ「浅草海苔」として販売され、おにぎりに海苔を巻くことが始まったそうです。

そしてお昼はお目当ての『天ぷら 豊樹』さんへ。


ラストオーダーぎりぎりの到着でしたが、店主のご厚意で入店させていただきました。冷えて疲れ切った体にあたたかいお茶とおしぼりがしみる……。あったけ~、あったけ~。
メニューは、旬の野菜たっぷりの天丼を注文。衣はサクサクで香ばしく、身はジューシーでうま~~~い! タレも濃い目で二人の好みド真ん中。お腹ペコペコで疲れ切っている、という点を除いても、人生最高の天丼だと思います。まさに、頑張って歩いたご褒美にぴったりの一品でした。


お昼休憩で少しは元気を取り戻したものの、つぶあんの足首の痛みは治らないので、ドラッグストアでサポーターを購入。
すると、なんということでしょう。痛みがウソのようにひき、颯爽と歩けるではありませんか! サポーターすげえぇぇぇ!!

……と思ったのも束の間、5分もたたずに痛み出したそう(>_<)
休憩しながらだましだまし行くしかないようです。


『品川宿本陣跡』。本陣とは大名などの身分の高い人が泊まるところ。江戸時代の品川宿は、北品川宿と南品川宿に分かれており、それぞれに本陣があったそうですが、江戸中期には北品川のみになったとのこと。
ちなみに、品川駅よりも南にあるのに【北品川駅】となっている所以はコレで、当時の品川宿の中心地からみて北にあるから【北品川】なんですね。
鉄道のほうが後からできたので、当然と言えば当然なのですが。
北品川駅は品川区ですが、品川駅は港区です。ちょっと混乱しますよね~(T_T)


無料の休憩スペースがある『品川宿交流館』。歩き旅にとって、こういう場所はとってもありがたい存在です。


少し歩くと広場があったので、また休憩。街道沿いには品川宿のシンボルとなる「街道松」として、東海道が取り持つ縁で静岡県の三島市や浜松市より寄贈された松が数か所植えられています。ステキなご縁ですね~。

その後、品川宿の端、鮫洲駅まで歩き、第一回目は終了。
当初の目標、川崎までは行けませんでしたが、なんとか品川までは歩き切りました。自分たちがどれくらい歩けるかの目安を測ることもできました。
それから靴。つぶあんが足首を痛めた原因は、靴のサイズがちょっと大きかったことと、靴下が滑りやすい生地だったこと。なので後日、ジャストサイズの別の靴を新たに購入しました。
……なにげにいろいろとお金がかかりますのう(>_<)
でも安全な旅をするには、身体に合った装備と、入念な準備は大事なので、頑張ります!!
ぺいぺいおー!
(しっぺい、ゆるキャラグランプリ11位、おめでと~♪)


つづく

【つぶとこしがこれまで歩いたルート】

連載履歴


「コマ切れ東海道あるき旅」連載一覧

http://womo.jp/column/index/series/8/

更新日:2016/10/3

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