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春のお茶めぐりと秘境スポット/4月開催 大川お茶まつり

春のお茶めぐりと秘境スポット/4月開催 大川お茶まつり

静岡市街から車で40分ほど。安倍川の支流、藁科川の上流部に位置する「大川」は、緑豊かな森に包まれたエリア。オクシズの中でも「奥藁科」と呼ばれる地域で、静岡茶の始祖といわれる聖一国師(しょういちこくし)の生家があり、全国に知られる高級茶「本山茶」の生産地でもある。

県内でも有数の茶産地、そんな大川でこの春、地元産のお茶や農産物が楽しめるスポットを巡る「大川 お茶まつり」が開催される。お茶農家の「縁側カフェ」を訪ねたり、公民館で在来種のそばをいただいたり。のんびりした空気の中、心がなごむ体験をすれば、やさしい気持ちになれそうだ。

〈イベント概要〉
日時:2023年4月2日(日)
時間:9:30〜15:00(雨天決行)
会場:静岡市葵区大川地区
主催:大川お茶まつり実行委員会
お問合せ:JA静岡市藁科営農経済センター(054-279-0772)

「大川お茶まつり」公式ホームページ

大川地区のブログはこちら

大川産の抹茶を使ったラテでひと息。『カフェルッカ』

静岡市葵区大川地区にある『カフェルッカ』で提供している抹茶ラテの写真

抹茶ラテ

『カフェルッカ』は、近所の農家さんなどが育てた無農薬野菜をはじめとする、地元食材を使ったプレートランチやドリンクがいただけるカフェ。
大川産の一番茶を使用しているという「抹茶ラテ」は、ふんわりと泡立てたミルクと抹茶のほろ苦さのバランスが絶妙。店で挽いているという旨味あふれる浅蒸し茶を使っているので、香りも豊か。そのほかオクシズで採れた和紅茶やほうじ茶などを使ったドリンクもいただける。大川の山景が眺められるテラスの特等席で、ほっとするような時間を過ごしたい。

静岡市葵区大川地区にある『カフェルッカ』のテラスで女性が抹茶ラテを飲んでいる写真
静岡市葵区大川地区にある『カフェルッカ』で提供している、季節の野菜を使ったランチプレートの写真

季節の野菜を使ったランチプレート。地元で採れた旬の食材を使い、ひとつずつ丁寧に作られた料理が並ぶ。内容は日替わり。自家製の糠漬けを使ったタルタルや鶏ハムに添えた抹茶を使ったソース、ヨーグルトも手作りならではの美味しさ

【会場】カフェルッカ/葵区坂ノ上614-1
【営業時間】金~日曜 10:00〜16:00
【定休日】月~木曜
【最寄りバス停】杉尾入口から徒歩1分
【問合せ】090-5637-3545

100年以上前から大川に伝わる、風味豊かな在来そば『100年そばの会』

静岡市葵区大川地区に100年以上前から伝わるそばの写真

大川には100年以上前から、そばを育て、食べてきた文化がある。それは大川で暮らす人々が自分達が食べるために作っていた素朴な田舎そば。この地に引き継がれてきた在来種のそばは、小粒で多くは採れないが、香りが強いのが特徴。時には農家同士で種の貸し借りをしながら、人の手で引き継がれてきた貴重なものだ。
このそばを広め、地域を盛り上げようと発足したのが「100年そばの会」。藁科川沿いにある共同の畑で、在来種のそばを育てている。イベント当日は、そこで採れたそばを使った、シンプルな「かけそば」を提供。一口食べれば、ひときわ豊かな味わいがふわりと広がる。

「100年そばの会」のメンバーがそばを打っている写真

聖一国師の生誕800年祭の時に発足した「100年そばの会」。聖一国師はお茶だけでなく、そばの製粉技術なども伝承したと言われている

「100年そばの会」のメンバーがそばを打っている写真
「100年そばの会」のメンバーがそばを伸ばしている写真
「100年そばの会」のメンバーが打ってくれたそばを女性が食べている写真
大川お茶まつりの当日「100年そばの会」の会場となる坂ノ上公民館の写真

「100年そばの会」の会場となる坂ノ上公民館。レトロな雰囲気が漂う

【会場】坂ノ上公民館/葵区坂ノ上847付近
【最寄りバス停】坂ノ上中から徒歩2分
【問合せ】090-2264-3897
【料金】かけそば600円
※大川お茶まつり期間限定で営業

農家の縁側でのんびり。何気ない会話がはずむ『大間 縁側お茶カフェ』

大川地区の一番奥にある「大間」の民家の縁側を開放して開かれている「縁側お茶カフェ」に訪れている女性の写真

大川の一番奥、標高800メートルに位置する集落「大間(おおま)」は、空気が澄み、小鳥のさえずりが聞こえてくるため「天空の癒しの里」とも呼ばれる場所。晴れた日には駿河湾はもちろん、西は御前崎、東は石廊崎や富士山までと、雄大な景色が楽しめる。
そんな大間の民家の縁側を開放して開かれるのが「縁側お茶カフェ」。築86年の中村邸では、ここに住む中村さんが育てた大間産の茶葉を使い、オリジナルの作法でお茶を淹れてくれる。お茶作りの工程で、できるだけ茶葉を潰さないように仕上げているため、断然香りがいい。
「大間のゆったりとした時の流れが、ここに来た人の心をほどいていくんです」と、店主の中村さんは言う。冗談混じりの会話も楽しい。

大間の「縁側お茶カフェ」中村邸で提供しているお茶の写真
大間の「縁側お茶カフェ」中村邸で提供しているお茶請けの写真

中村さん家のおばあちゃん手作りのお茶請け。内容は日替わり。取材日のメニューは、麻機蓮根の酢漬けと白菜の漬物、ふかし芋。素朴で味わい深く、懐かしい気持ちになる

大間の「縁側お茶カフェ」中村邸で提供してい氷水出しの写真

氷を使って茶を淹れる珠玉の一杯、氷水出し。氷を使用することで、水出しより香りが引き立つそうだ

【会場】大間地区/葵区大間294など
【営業時間】10:00〜15:00頃(お客さんがいる間)
【営業日】第1、3日曜のみ営業
【最寄りバス停】お車でお越し下さい
【問合せ】054-291-2770
【茶席料】1席(お茶2杯とお茶請け)500円

『大間縁側お茶カフェnext』Facebookはこちら

https://www.facebook.com/oomaengawanext/

水も空気も澄んだ秘境スポットで思いっきり深呼吸。『福養の滝』

藁科川の源流近くにある「福養の滝」を見ている女性の写真

最後は大間集落のさらに奥、藁科川の源流近くにある「福養の滝」へ。駐車場から10分ほど山道を歩いていくと、ゴツゴツとした巨石の中を清らかな水が流れる滝に辿り着く。荒々しいようで、神秘的な雰囲気。辺りは空気が澄んでいるので、思いっきり深呼吸したくなる。
滝のすぐそばには、お不動さんと親しまれる「大滝不動明王」が祀られている。こちらは縁結びの神様。大間は田舎でも、この神様のおかげで嫁が来ない家はないのだとか。山道を歩くので、歩きやすい靴で行くのがおすすめ。

藁科川の源流近くにある「福養の滝」の水を手ですくっている女性の写真
藁科川の源流近くにある「福養の滝」の景色をカメラで撮影している女性の写真

滝の周辺には絶景が広がる

藁科川の源流近くにある「福養の滝」にある大滝不動明王が祀られている場所を眺めている女性の写真

大滝不動明王が祀られている場所

【所在地】葵区大間132-1(入口:駿墨庵の横)
【駐車場】あり

「大川お茶まつり」その他の立ち寄りスポット

ごほうびカフェ produced by initium 内観の写真
ごほうびカフェ produced by initium

特製の「石焼き芋」を中心に、お茶に合う逸品をいただくことができる。里山ののどかな風景とともにゆったりとした時間を過ごしたい。

【会場】ごほうびカフェ/葵区坂ノ上624-2
【最寄りバス停】杉尾入口前
【問合せ】090-4111-3237、090-3968-0692


「initium」公式ホームページ

栃沢茶宴で古老の品種茶を紹介する様子
栃沢茶宴

一時の茶飲は“心のゆとり”、一日の茶飲は“一期一会”、一生の茶飲は“健康長寿”をコンセプトに、古老の品種茶を味わうことができる茶宴。

【会場】JA静岡市大川事務所/葵区日向1007-1
【最寄りバス停】堂下から徒歩1分
【問合せ】090-1787-6515
【茶席料】500円(お茶とお茶請け)
※大川お茶まつり期間限定で営業


まいれー大川(JA静岡市大川加工センター)で販売される赤かぶ漬けなど
まいれー大川(JA静岡市大川加工センター)

赤かぶ漬けをはじめ、大福、栗むし羊羹などのお菓子や、地元の食材を使った加工品を販売している。

【会場】JA静岡市大川事務所 駐車場/葵区日向1007-1
【最寄りバス停】堂下から徒歩1分
【問合せ】090-7696-2003
※大川お茶まつり期間限定で営業


もろこざわ縁側カフェ 内観の写真
もろこざわ縁側カフェ

渓流の里・諸子沢に移住した高橋さんご夫婦が営むカフェ。くつろげるスペースとして開放している縁側からの景色は美しく、あたり一帯にゆっくりと時間が流れる。お茶の製造過程で出る廃棄物を使って染めた、手ぬぐいも販売している。

【会場】諸子沢地区/葵区諸子沢634
【最寄りバス停】デマンドバス諸子沢入り口から徒歩30分
【問合せ】080-5121-0430
【茶席料】500円(お茶とお茶請け)


『もろこざわ縁側カフェ』Instagramはこちら

『茶染屋』Instagramはこちら

森のあかおに 外観の写真
お茶かふぇ 森のあかおに

茶工場のグリーンティー大川が、栃沢 聖一国師様のご生家である米沢家の茶畑で丹精込めて育てた手摘み茶「伝説の彩」を味わえる。第2席は自慢の「深蒸し茶」を提供。

【会場】お茶かふぇ森のあかおに/葵区楢尾14
【最寄りバス停】デマンドバス湯ノ島温泉より徒歩20分
【駐車場】あり
【問合せ】090-1789-8448
【茶席料】2席800円(各々お茶とお茶菓子)
お点前席をご用意①9:30〜②14:00〜(要予約)
※1席最大5名まで


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お茶の森 ~森 久功~

標高600メートルの雲上の山の中で、こだわりの品種「つゆひかり」を栽培・管理している。ここで味わえる、ふじのくに山のお茶100選 認定茶の「つゆひかり」と「おくみどり」は、やさしい甘味が後味にふわっと残るのが特徴。

【会場】楢尾地区/葵区楢尾323-1
【最寄りバス停】お車でお越しください
【問合せ】090-8869-5462
【茶席料】500円(お茶とお茶請け)


[情報提供]静岡市葵区地域総務課

「葵区」公式ホームページ

https://www.city.shizuoka.lg.jp/aoi.html

「葵区」公式Twitter

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「静岡市葵区自治会連合会」ブログ

https://ameblo.jp/aoi-shizuokacity/

更新日:2023/3/16

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