
NewSTANDARD 編集部新店セレクション womo編集部が今いちばん気になるニューオープン・リニューアル店をピックアップ。 ライター:womo編集部
【青葉公園通り アンリガレット(HENRY GALETTE)】鷹匠で人気のアンリガレットが11/1(日)に2号店をオープン
2012年に静岡市葵区鷹匠にオープンした「アンリガレット(HENRY GALETTE)」。鷹匠という立地、シャンデリアをはじめとするヨーロッパのカフェのようなかわいい内装、そして“ガレット”という当時はまだ静岡ではまったく馴染みがなかったおしゃれな名前の料理ということもあって、瞬く間に話題に。連日行列ができる人気店へとなった。そんな「アンリガレット(HENRY GALETTE)」が青葉公園通りにお店をオープンしたという知らせがwomo編集部へ届く。「移転?」かと思いきや、なんと2店目とのこと。オーナーの金井さんにお話をうかがった。
11/1(日)OPEN! カフェ・両替町「青葉公園通り アンリガレット(HENRY GALETTE)」
静岡に“ガレット”という料理を広めた「アンリガレット(HENRY GALETTE)」
「鷹匠 アンリガレット(HENRY GALETTE)」がオープンして8年。コロナ禍の中にあっても未だその人気は衰えず、しばしば行列ができることも。「並ぶほどの話題店だから一度行っておこう」というわけではなく、「おいしいから並んでも食べたい」というファンが多いのではと思われる。
オーナーの金井さんは、もともと東京でフレンチのお店で経験を積み、19年ほど前に静岡へ。すでに料理人としては35年の経験がある。「東京にいた時から、伊豆の海へよくサーフィンをしに来ていました。伊豆でお店を開こうかなと思っていたのですが、縁があり静岡でお店を出すことになったんです」。他の経営者と一緒に複数の店舗の立ち上げに携わった後、2012年に「鷹匠 アンリガレット(HENRY GALETTE)」をオープンした。
2012年のオープン当時、東京にいくつかガレットのお店はあったものの、ガレットの認知度はないに等しかった。「お客さんからも『ガレットって何? クレープ? デザート?』ってよく聞かれました。今でもよく聞かれますけどね」。初めはランチのみの営業だったそうだが、ディナー営業への要望も多く、やがて夜も営業するように。コロナ禍に営業自粛期間はあったものの、その後もそれほど影響も大きくなかったそう。「秋の売り上げは、前年超えだった」というほどだ。
「アンリガレット(HENRY GALETTE)」の人気が未だ衰えないワケは…
ガレット(ブルターニュ風)は、そば粉でつくる料理で、実はガレットが元になってクレープが生まれたと言われている。「ガレットというと、おしゃれな食べ物のような印象がありますが、もともとはフランス・ブルターニュ地方の小麦がとれないような痩せた土地で食べられていた食べ物なんです」。
小麦の代わりにソバを栽培し、そば粉にしていたという。このそば粉に水や塩などを加えて伸ばした“おやき”のような素朴な食べ物がガレットで、その土地でとれる魚介類などと一緒に食べられてきた。それをフランス国王・ルイ13世が狩りにきた際に口にし、パリに持ち帰り、そば粉の代わりに小麦粉が使われるようになった。これがクレープのもとになっているそうだ。
「アンリガレット(HENRY GALETTE)」のガレットは、そば粉と水、塩、オリーブオイルに、企業秘密の材料を加えてつくっているそうだ。womo取材ライターも、オープン当初から時々「アンリガレット(HENRY GALETTE)」を訪れていたが、訪れる度に「あれ? おいしくなった?」を思っていた。料理というのは、同じものを食べ続けていると慣れや飽きがきて、最初に感じていた感動は次第に薄れていくような気がする。失礼ながらにもそのことを伝えるとこんな返事が返ってきた。
「ずっと同じレシピではなく、時代とニーズに合わせ、レシピはどんどん改良を重ねていっています。もちろん料理ですから、料理人の腕がよくなればおいしくなります。特に今、鷹匠のお店を任せている人は、ガレット好きのスタッフ。おいしくつくってくれますよ」。
また、金井さんはこんなことを教えてくれた。「当店のガレットは注文を受けてから、焼き始めます。そばは出来立てが一番おいしいですよね。食通の方ならご存知かもしれませんが、そばは提供されてから食べている間にも時間とともにどんどん味が落ち、コシがなくなっていきます。それと同様で、ガレットの生地も出来立ての方がおいしいんですよ」。
同じように見えて、実はよく考えられ、そして進化し続けていたのだ。「アンリガレット(HENRY GALETTE)」が未だに行列ができ続けるのは、この辺に理由があるのかもしれない。聞くところによると、「うまい! もうひと皿同じ料理をちょうだい!」と言って、同じガレットを5皿も食べ続けたツワモノもいるのだとか……。
「青葉公園通り アンリガレット(HENRY GALETTE)」のガレットは量が少なく見えて、実は食べ応えがある料理
ガレットの上には、野菜や魚介類や肉類、半熟卵、チーズなどがのっている。注文した際、「これだけで足りるかな?」と思うが、そば粉や卵、チーズを使っているので見た目より満腹感があり、男性にもおすすめ。ガレットは、もともとはフランスの地方の郷土料理なので、懐かしい印象を感じる味なのだという。
「お客さんからは『これ、どうやって食べるの? 』と聞かれます。ナイフとフォークを使って、おしゃれに食べる料理と思われがちですが、特に決まったルールはないので、好きなように食べていただければと思います。ちなみにガレットの上に半熟卵がのっているのは、日本ならではの工夫なんですよ」。フランスにはポーチドエッグはあるものの“半熟卵”はないのだそう。
プラス150円でエシレバターに変更することも可能。エシレバターは知る人ぞ知るバターで、ファンが多い。エシレバターのホームページには、「フランス中西部・エシレ村で生産されるクリーミーな口あたりと、芳醇な香りが特長の発酵バター」。「発酵バターはクリームを乳酸発酵させてからつくるバターで、ヨーグルトのような軽い酸味があり香り高いのが特長」と記載されている。(引用元:https://www.kataoka.com/echire/)
「香りが全然違うので、プラス150円が高いと思わず、ぜひ一度試してみてください。それだけ価値がある味わいですよ」。これはぜひ試す価値がありそうだ。
また、プラス300円でつけられるセットドリンクの中には、ワインやスパークリングワインも。通常1杯600円くらいするワインだそうなので、ガレットはフランス料理なので、仕事の合間のランチでなければぜひワインを選びたい。
「青葉公園通り アンリガレット(HENRY GALETTE)」の入口横に描かれた絵にも注目!
店舗がある場所は、過去にカフェが入っていた場所。「目の前が青葉公園ということもあり、スローな雰囲気が気に入っています。もとは真っ白だった内装を、「ヨーロッパっぽいボルドーの色と、ブリティッシュグリーンより少し濃い色を合わせました。入口のアイアン色のドアは、鷹匠の店舗と同じなんです」と話す。内装は金井さんが職人と相談しながら、家具も自身でセレクトしたそうだ。
また、店舗の入口には、インパクトのある素敵な絵が描かれている。「Instagramにアンリガレットの絵を投稿してくれていた女性がいたんです。それがとても素敵だったので、連絡して描いていただいたんです。まだ若い方で、実はこれが彼女にとっての初仕事になったようなんです」とオーナーの金井さんは話す。彼女の作品は、店内入ってすぐの右手の壁にもいくつか描かれている。印象的なイラストなので、ぜひ訪れた際はこちらの作品鑑賞もお忘れなく。
毎年12月中旬〜5月末頃までは、静岡産イチゴを使用したイチゴのガレットが登場する。「酸味と甘味バランスが優れ、やわらかい食感のイチゴ・章姫(あきひめ)を使用しています。きめが細かく、繊細な舌触りのイチゴなので、ぜひ食べてみてくださいね」とのこと。デザート系のガレットは、他にも季節に応じてモモ、洋梨、イチジクなどさまざまなものが登場するそうだ。
「複数人でご来店されたら、食事系のガレットをそれぞれで注文し、デザートガレットをみなさんでシェアするのもおすすめですよ」とのこと。ぜひデザートガレットもご賞味を。
【MENU】※価格はいずれも税別
●ランチセット
A 《モンサンミッシェル》デザート・ドリンク付……1200円
B 《ブルトンヌ》ドリンク付……1100円
・ガレット・コンプレ(単品の場合は1000円)
・本日のお肉料理(単品の場合は1100円)
・小海老とアボカドディップ(単品の場合は1200円)
・ベーコンとキノコソテー(単品の場合は1100円)
・小海老とかぼちゃソース(単品の場合は1200円)
・粗びきソーセージ(単品の場合は1100円)
※セットドリンク……コーヒー、紅茶(アイスorホット)、オレンジジュース、グレープフルーツジュース、グラスワイン(赤or白)、グラススパークリング
●サラダたっぷりで贅沢な味わい『プレミアムガレット』※ランチタイムはドリンクサービス
・鴨のスモークとキノコソテー……1450円
・ローストビーフのオニオンソース……1680円
・ハム・ベーコン・ソーセージの“シャルキュトリー風”……1580円
・スモークサーモンとアボカドディップ……1280円
・ハモンセラーノ生ハムとシーザーサラダ……1280円
●デザートガレット
・塩キャラメルとバニラアイス……1080円
・HOTチョコソースのパンケーキ風ガレット……1290円
・ホワイトチョコとミックスベリーソース……1400円
・抹茶・きな粉・黒蜜のパンケーキ風ガレット……1280円
・エシレバター&蜂みつカスタードバニラ……1300円
・フランス・エシレ村バターのガレット……1200円
・マンゴーチョコバニラのガレット……1250円
※セットドリンク……+300円
「青葉公園通り アンリガレット(HENRY GALETTE)」の詳細はwomo店舗ページへ
コラムで紹介した店舗
青葉公園通り HENRY GALETTE
静岡に“ガレット”という料理を広めた人気店「アンリガレット(HENRY GALETTE)」の2号店
青葉公園通り HENRY GALETTEのキャンペーン
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